インプラントは危険な手術か?

数年に一度ニュースなどでインプラントの死亡事故などの痛ましい報道がされますが、実際にインプラントは命の危険のある手術なのでしょうか?

インプラントの手術に限らず、すべての治療行為は患者さんの身体に変化を加える行為なので万一の可能性は常にあります。けれどもそのほとんどは事前の診査診断で十分に回避が可能です。

国民生活センターの統計によると、1ヶ月で約27000件の手術がされているそうで、年間は、概ね20〜30万件程度と予想できます。そのうち事故の相談がされている件数が年間80件程度。国内では死亡事故は数えるほどしか報告されていないため、かえって目立つので、ニュースなどで目にしやすい、という捉え方もできますね。

統計を見ると、起きた事故の三分の一近くが術後直後の痛み、腫れの相談。さらに三分の一がインプラントが取れてしまったと言った内容です。また、インプラント治療の前にct撮影がされていなかったという件数が手術を受けた方のアンケートの4割を占めるそうです。

インプラント治療は現在ではかなり流通した治療ですが、やはり人体に異物を埋め込む処置なので、術前の検査、診査、診断をしっかりして、外科処置なのである程度の腫れ、痛みが発生する可能性があること、リスクを充分に説明できていれば、殆どのトラブルは回避できることがこの統計から解ります。

特にインプラントは骨に埋める処置なので一部目に見えない部分を処置することになります。なのでCTを撮影せずに手術を行うのは、当てのない大海原をGPSもなく船でさまようようなものなのです。もちろん治療の腕も十全にトレーニングと経験が必要ですが、まず治療を始める前の診査、診断、計画を立てるための知識が非常に大事になってきます。当院では、今後もインプラントに限らず、より安全に、患者さんの幸せのお手伝いができる治療を目指して日夜研鑽を積んでまいります。


インプラントの主なトラブル 

平成31年3月14日 独立行政法人国民生活センター

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